働く個人の価値観の変化と新しいキャリア形成支援のカタチ

皆様にとって、働くことの意味はどんなことでしょうか?

働くことに対する個人の価値観の変化に伴って、一人ひとりが自分のキャリアを考えることは、重要な意味を持つようになっています。そうした背景から、企業内キャリアコンサルティングへの関心は、ここ数年の間で大きく高まっています。

その要因として、主に3つの国の施策があります。

  1. 2016年4月 キャリアコンサルタント国家資格化
  2. 2016年 厚生労働省のセルフ・キャリアドック制度化による、個人のキャリア形成支援に対する企業への義務付け
  3. 2015年 労働者派遣法の改正による、希望する派遣社員にキャリアコンサルティングを実施する事の派遣元企業への義務付け

一方、働くことへの個人の価値観が以前と大きく変わったことにより、社員一人ひとりに、キャリアコンサルティングの必要性が窺えます。

キャリアを捉える考え方として「外的キャリア」「内的キャリア」があります。「外的キャリア」とは、組織内の地位や実績、給料など外から見た側面です。「内的キャリア」とは、仕事のやりがいや自分にとっての意味づけ、仕事への満足度、働きがいや生きがいにつながる価値観の側面です。

従来、「外的キャリア」を重視する方が多かったのですが、近年は、心理的な「内的キャリア」を重視する方が増えています。

あなたが、働く上で大事にしたいことはどんなことでしょうか?

例えば、人事の話を聞く機会がありますが、退職希望理由のほとんどが、「自分に合わない」「やりがいを感じられない」などの内的キャリアか、人間関係によるものだといいます。

自分の「内的キャリア」を充実させることが、豊かな人生につながっていると言えるのではないでしょうか。

自分の価値観を見つけるお手伝いとして、キャリアコンサルティングは有効な手段であり、企業側も新しいキャリア形成支援のカタチとなっています。

タイトルとURLをコピーしました